秋の小旅行 7 ・ 黒羽芭蕉の館と雲巌寺
栃木県大田原市前田に、黒羽芭蕉の館と言うのがあります
芭蕉が奥の細道の旅の中で、14日間逗留した地である事らこの資料館が建てられたそうです
正確な所在地は大田原市前田ですが、まわりは黒羽(くろばねと読みます)でなぜか芭蕉の館だけ飛び地のように前田となっています
黒羽芭蕉の館です
入場料は300円とお安いですが、規模も若干小さめです
ご多分に漏れず館内は撮影禁止なので、あまりお伝えできる画像がありません
芭蕉が奥の細道の道中、ここ黒羽で詠んだ句を紹介します
『野を横に 馬牽むけよ(うまひきむけよ) ほととぎす』
この句は広々とした那須野の情景を詠み、ほととぎすの鋭い声のイメージが夏の野の風情を巧みに表現していると言われています
『秣(まぐさ)負う 人を枝折(しおり)の 夏野哉』
「秣を背負う農夫を道しるべとしてやって来ましたよ」というあいさつの句で、草深い那須の情景を詠んだ句だそうです
『今日も又 朝日を拝む 石の上』
余瀬で催された歌仙の中の句で、「石の上に立って今日も朝日を拝む行者の姿」を詠んだものだそうです
『山も庭も 動き入るるや 夏座敷』
ダイナミックなタッチで、黒羽の山河と浄法寺家の庭園の美しさを絵画的に表した句です
『田や麦や 中にも夏の ほととぎす』
今眺める風景は秋風の吹く白河の風景と違って風情はないが、夏のほととぎすだけが風情を感じさせてくれると言う情景を詠んだ句だそうです
『木啄(きつつき)も 庵(いお)は破らず 夏木立』
尊敬する仏頂和尚の山居跡を訪ねたときの句で、「和尚の徳の前にきつつきさえも敬意を払っている」というユーモラスな句だそうです
『行(ゆく)春や 鳥啼き魚(うお)の 目は泪』
そしてこれが黒羽の地を発つ時に読んだ句です
奥の細道の旅立ちに当たって感慨で胸いっぱいの芭蕉は、離別の涙、惜別の情を込めて、この句を詠んだのです
と、まぁ資料館の情報を抜粋して紹介しました
多くの人からは食べる事ばかりしか考えていない男と思われているので、たまには文化的な事もアップしました
全然詳しくはないのですが、なんとなくこのような句を詠まれた地を訪ねるのが好きです
海外旅行も楽しいですが、奥の細道を辿る旅も素敵かなって思っています
『閑さや岩にしみ入る蝉の声』と
『五月雨を集めて早し最上川』が大好きです
中でも山寺で読んだ句は、五、七、五、の短い中に、まるで情景を切り取ったかのような素晴らしい句だと思っています
2010年に山寺に登った時の事をブログにしてあります
https://yukemuri-manpuku.seesaa.net/article/201006article_4.html
芭蕉の詠んだ句の素晴らしさが実感できました
こちらは芭蕉館に向かう途中にあった句碑と芭蕉像です
ちょっとしたPA的な休憩所になっていました
臨済宗妙心寺派の名刹、雲巌寺(うんがんじ)です
http://www.ohtawara.info/spot_detail.html?id=27
JR大人の休日倶楽部で、吉永小百合さんが出たロケ地としても有名です
http://www.jreast.co.jp/otona/tvcm/kurobane.html
なんて知ったかぶりしていますが、芭蕉の館に行って初めて知りました
芭蕉の館の人に聞いたらすぐ近くの様な事を言っていたので見学に来ましたが、なんと芭蕉の館から11km茨城側に戻った所にありましたよ
全然すぐじゃないじゃん
その後次の宿に向かう途中、道の駅那須与一の郷に寄りました
でも出店的なのはやっぱりクローズでした
http://www.nasuno-yoichi.jp/index.html
頼りの千本松牧場も同じで、食べ歩きは楽しめませんでした
仕方ないので牧場内にあった焼き立てパンの店で、売れ残っているパンを買う事にしました
でもこれが後になって非常に役に立つ事を、この時点では知る由もありませんでした
芭蕉が奥の細道の旅の中で、14日間逗留した地である事らこの資料館が建てられたそうです
正確な所在地は大田原市前田ですが、まわりは黒羽(くろばねと読みます)でなぜか芭蕉の館だけ飛び地のように前田となっています
黒羽芭蕉の館です
入場料は300円とお安いですが、規模も若干小さめです
ご多分に漏れず館内は撮影禁止なので、あまりお伝えできる画像がありません
芭蕉が奥の細道の道中、ここ黒羽で詠んだ句を紹介します
『野を横に 馬牽むけよ(うまひきむけよ) ほととぎす』
この句は広々とした那須野の情景を詠み、ほととぎすの鋭い声のイメージが夏の野の風情を巧みに表現していると言われています
『秣(まぐさ)負う 人を枝折(しおり)の 夏野哉』
「秣を背負う農夫を道しるべとしてやって来ましたよ」というあいさつの句で、草深い那須の情景を詠んだ句だそうです
『今日も又 朝日を拝む 石の上』
余瀬で催された歌仙の中の句で、「石の上に立って今日も朝日を拝む行者の姿」を詠んだものだそうです
『山も庭も 動き入るるや 夏座敷』
ダイナミックなタッチで、黒羽の山河と浄法寺家の庭園の美しさを絵画的に表した句です
『田や麦や 中にも夏の ほととぎす』
今眺める風景は秋風の吹く白河の風景と違って風情はないが、夏のほととぎすだけが風情を感じさせてくれると言う情景を詠んだ句だそうです
『木啄(きつつき)も 庵(いお)は破らず 夏木立』
尊敬する仏頂和尚の山居跡を訪ねたときの句で、「和尚の徳の前にきつつきさえも敬意を払っている」というユーモラスな句だそうです
『行(ゆく)春や 鳥啼き魚(うお)の 目は泪』
そしてこれが黒羽の地を発つ時に読んだ句です
奥の細道の旅立ちに当たって感慨で胸いっぱいの芭蕉は、離別の涙、惜別の情を込めて、この句を詠んだのです
と、まぁ資料館の情報を抜粋して紹介しました
多くの人からは食べる事ばかりしか考えていない男と思われているので、たまには文化的な事もアップしました
全然詳しくはないのですが、なんとなくこのような句を詠まれた地を訪ねるのが好きです
海外旅行も楽しいですが、奥の細道を辿る旅も素敵かなって思っています
『閑さや岩にしみ入る蝉の声』と
『五月雨を集めて早し最上川』が大好きです
中でも山寺で読んだ句は、五、七、五、の短い中に、まるで情景を切り取ったかのような素晴らしい句だと思っています
2010年に山寺に登った時の事をブログにしてあります
https://yukemuri-manpuku.seesaa.net/article/201006article_4.html
芭蕉の詠んだ句の素晴らしさが実感できました
こちらは芭蕉館に向かう途中にあった句碑と芭蕉像です
ちょっとしたPA的な休憩所になっていました
臨済宗妙心寺派の名刹、雲巌寺(うんがんじ)です
http://www.ohtawara.info/spot_detail.html?id=27
JR大人の休日倶楽部で、吉永小百合さんが出たロケ地としても有名です
http://www.jreast.co.jp/otona/tvcm/kurobane.html
なんて知ったかぶりしていますが、芭蕉の館に行って初めて知りました
芭蕉の館の人に聞いたらすぐ近くの様な事を言っていたので見学に来ましたが、なんと芭蕉の館から11km茨城側に戻った所にありましたよ
全然すぐじゃないじゃん
その後次の宿に向かう途中、道の駅那須与一の郷に寄りました
でも出店的なのはやっぱりクローズでした
http://www.nasuno-yoichi.jp/index.html
頼りの千本松牧場も同じで、食べ歩きは楽しめませんでした
仕方ないので牧場内にあった焼き立てパンの店で、売れ残っているパンを買う事にしました
でもこれが後になって非常に役に立つ事を、この時点では知る由もありませんでした
この記事へのコメント
俳句は素人ですが、芭蕉の句、良いですね
情景+αのものが込められているように感じます
雲巌寺もいいですね
今はたいがい訪日外国人で良くも悪しくも賑わってしまっていますので、こういうカタログタイプでないところの平日が狙い目かもしれませんね、私も上田の国宝寺院を訪れた時はとても良かったです
道の駅なども台風の影響はあるのかもしれませんが、やはり平日だからでしょうか
平日は混雑回避の対価としてこのようなことが多い気がします(ゆけむりさんに今更ですが)
けっこう高いと言うより、手が出ないぐらいお高いですよね
自分も全然詳しくありませんが、俳句や浮世絵ってけっこう好きです
神社仏閣も好きですね
外国人にメジャーになり過ぎたお寺などは悪くはありませんが、若干情緒と言うか雰囲気が薄れてしまいますよね
その点こちらは観光客自体が少なく、まだまだ穴場と言えそうです
なるほど上田の国宝寺院に行かれたんですね
上田あたりだとまだまだ外国の方は少ないのでしょうね
たしかに平日は道路はかなり空いています
ただ、今回ほど出店的なのが全然営業していなかったのは初めてです
台風の影響も少しあったからなんでしょうね・・・
その点がちょっと残念でした
実は、あっ、まだ内緒(*^_^*)
それにしても、台風の影響は、大変だったですね。
名物も食べれなくて。
でも、こんな時期でも、ホテルとか、来てくれた方は、たぶん、感謝しているんじゃないでしょうか。
有名な句を詠んだ地を訪ねる旅なんて、なんだか考えただけでもワクワクします
台風の影響で空いているのは嬉しいですが、出店などは一切やってなかったのがガッカリでしたよ
どういう順番かわかりませんが、舌に行くにしたがって、わかりやすいし、リズムも良くなってますね。
さすが俳聖です。
画像はなかなか趣があるではありませんか。
しっとりとした潤いを感じます。
エンディングが巧いですね。
期待してしまいます。
これらの句も良いですが、でも何と言っても山寺で詠んだ句がずば抜けて良いですよね
芭蕉館も良かったですが、JRの撮影で使われた雲巌寺も良かったです
たまには文化的な事も良いもんですね(笑)