カンボジアの旅 5 ・ 密林に埋もれた神秘の寺院 ベン・メリア

長い間人々から忘れられていたベン・メリア何百年もの間静かにジャングルの中に佇み、やがて朽ち果てようとしていました

発見されたのは1990年代になってからの事で、2001年以降一般公開されるようになりました


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ジャ~ン、ベン・メリア遺跡の入り口です


ガジュマルの木の生長で石組みが崩れ、崩壊したと言われています


フランス人探検家が発見したと言われています


しかし現地の人はその存在を知っていたそうです


でも、地雷をはじめサソリや毒蛇などで大変危険だった為、近寄らなかったと言う説が有力だそうです(現地ガイド談)








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チケット売り場


こちらはアンコール遺跡群の一つですが、アンコール遺跡共通入場券とは別に入場料5ドルが必要です


遺跡内は地雷の心配はありませんが、まわりには毒蛇が生息しているので注意が必要です


あっ、サオリちゃんじゃなく、サソリちゃんもいるからね


サソリちゃんの毒はイヤだけど、サオリちゃんの毒なら刺されても良いかなぁ~


遺跡の見学順路から外れると、地雷が埋まっている可能性があるので密林の中に踏み入る事は危険です








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ナーガの欄干






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ナーガとは、インド神話を起源とする水の神であります


ヘビの体とコブラの頭を持ち、俊敏な動きと猛毒で畏怖の象徴で、年に一回脱皮する事から不死のシンボルとされています

※ 畏怖とは、恐れおののく事

アンコール遺跡群の建築の概論は、ヒンドゥーの宇宙観を具現化した物と言われています

寺院その本が宇宙の中心「須弥山(メール山)」で、城壁はヒマラヤの山々、環濠(お堀)は無限なる大海を表しています

つまり当時の宗教的世界観を具現化し、当時の王が崇めた最高神を安置する祠堂を中心に構成されています

その周りに経典や宝物を納める経蔵があり、建物と建物をつなぐ回廊や門となる楼門などで組み合わされています




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いわゆる参道を進むと、冒頭の遺跡入口があります


こちらは天空の城ラピュタのモデルになったと言われています


現地ガイドさんからもそのように説明を受けましたが、ラピュタの制作年から鑑みると異を唱える論調もあります


ラピュタのモデルであろうがなかろうが、荒廃した美しさととでも言うんでしょうか


崩れた遺跡の苔むした石、そのなんとも言えないはかなさが近年人気になっているようです








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寺院の屋根や回廊の壁はほとんど崩れ、廃墟となった遺跡


この壊れぐらいが何とも言えない良い味を醸し出しています


カンボジア政府としては復元したいそうですが、それはかなり困難な事と


この壊れぐらいが人気なので、このままの状態を保存していく予定だそうです


ベン・メリアのベンとは「池」、メリアとは「花の束」、花束の池という意味のこの遺跡です

アンコール・ワットより20年ほど前の11世紀末から12世紀初めころに建てられたと考えられています

建設には数代の王が関与しましたが、アンコールワットを建設したスールヤヴァルマン2世が主となって建てたそうです







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う~ん、この苔具合が何とも言えぬ渋さがありますね


苔ボーイになっちゃおうかなぁ~









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一部回廊の屋根が崩れていない部分に入る事ができます


内部は木で補強してあるので、たぶん崩れては来ないと思います・・・








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この辺りがラピュタのモデルになったのではないかと言われていますが、先ほど申し上げた通りラピュタの制作後にこの遺跡が発見されたと言う説が有力との事です


まぁどっちが先でも構いませんが、ここがモデルと言う方が夢がある感じで良いような気がします


と言う訳で、ここがラピュタのモデルと言う事に決定します







ベン・メリア遺跡はアンコール・ワットの東40キロに地点に位置しています

トゥクトゥクで行くには厳しい距離なので、現地ツアーに参加する事をお奨めします

アンコール・ワットによく似た構造を持つ寺院ですが、アンコール・ワットのように上下左右に広がった建物の集まりではありません

ほとんどの建造物が崩壊していますが、平面上に三重の回廊を持ち、要所に複数の施設が設置されていて、規模は若干小ぶりだと考えられています

ただ、全貌が解明されれば、アンコール・ワット凌ぐ規模の遺跡ではないかとも言われています

アンコール・ワットに先立ち、そのモデルとして計画されたといわれ、ヒンズー教寺院として建造されたが仏教のモチーフをあしらった彫刻が多く確認されています

建造物の配置や刻まれた装飾様式など、類似点の多さから東のアンコール・ワットとも呼ばれています



ところでなぜカンボジアに行ったかって?


まぁそれは後程ボチボチ説明します


それよりも、遺跡好きで洞窟好き、教会好きでハプスブルク家が大好きな自分です


説明は適当に端折っています


もし間違っていたり、大切な部分が抜けていても許してね




だったらなんでカンボジアなんだよ

と、あちこちから突っ込みが入っていると思いますが、まだ内緒

この記事へのコメント

2016年11月13日 17:15
ゆけむりさんが「コケボーイ」になるまで、その場所でじっと、何も食べないでいられようか・・・ムリ。
2016年11月13日 17:33
お~っと、ボクのソフィスティケイテッドなジョークが通じなかったようですね
その場でじっとしていて苔むされるのではなく、最近注目されている苔ガールのおじさん版って事だったんです
2016年11月13日 20:35
やはりそっちの方でしたか。
もしかして、って思ったんですよ(^_-)-☆
2016年11月13日 21:38
実際に苔を見ると美しいですが、苔ばっかでもちょっとね(^_^;)
まぁ何事もほどほどにですよね!
2016年11月13日 22:08
ふぅ~ん、凄いなぁ・・・壊れた遺跡っていうのも、味がありますね。
でもでも、サソリと蛇は怖いです!!
ゆけむりさんが、なぜ、カンボジア?・・・気になります(#^.^#)
2016年11月13日 22:15
ナイトマーケットの屋台では、サソリやクモの唐揚げ的な料理がアチコチで売っていました(^_^;)
壊れた遺跡を見ていると、何とも言えない不思議な感覚になります
これはこれで見応えが十分ありましたよ

え~と、なぜカンボジアなのかの種明かしは、もうちょっと待ってて下さいね(*^_^*)
2016年11月14日 07:56
朽ち果てた様子が何とも趣を感じます。
カンボジアにはまだこのような遺跡があるのですね。
行ってみたい気がしますが、毒蛇にサソリに地雷ですか・・・・
ちょいとこれは大変ですね><
2016年11月14日 11:50
実に良い感じですね。
これは、やっぱり修復するよりも、このままがベストですよね。崩れたそのままというのが、何とも良いです。
写真を見て、良いなあと思うのですが、これ、実際に見るのと、写真とでは、広がりというか、迫力が、全然違うんですよね。その点、やっぱり、ゆけむりさんも、行って良かったですね。
2016年11月14日 17:09
シェムリアップにはアンコール遺跡群だけで62、カンボジア全土+ラオス+タイ東北部など、当時カンボジアだった所の遺跡を入れると1080を超える遺跡があると言われています
シェムリアップにはアンコールワットやアンコールトムなど、有名な遺跡がかなり多く密集しています
観光する所では地雷はもちろん、毒蛇やサソリの心配は大丈夫です
でも密林に勝手に踏み入る事は避けた方が良さそうです(^_^;)
2016年11月14日 17:19
そうですね、おっしゃる通りこの遺跡は修復せずにこのままのほうが絶対良いですよね!
このベン・メリア遺跡は周囲4.2kmあるそうですが、完全に地雷を除去できていない為に見学可能な部分はそれほど広くはありません
それでも自分には結構広く感じられ、午前中はここ1か所の見学だけでした
足場も悪く、けっこう登ったり下りたりするので、運動不足の自分には十分堪えましたよ(>_<)
あっ、見学する部分は全く危険は無いのでご安心を(笑)
2016年11月14日 22:33
苔ボーイの箇所の2枚の写真が、抜群にイイ
とっても雰囲気を伝えてます☆
タプロム寺院も良かったけど、
個人的には「ベン・メリア」の「手付かず感」の方が好きで、行けて良かったと思ってます。
ゆけむりさんも気に入ったみたいですね!
学術的にも貴重な遺跡ですよね。
さおり
2016年11月14日 22:36
さおりの猛毒で、瞬殺されたいですか?
イイ度胸です
2016年11月15日 09:27
朽ち果てた感じとその年月を、苔が良い感じで醸し出しているでしょ?
苔ボーイになって、苔カールを観察しに行っちゃおうかな♪(* ̄ω ̄)v
実はタ・プロームには行かれなかったんです
できたら行きたかったんですけどね・・・
ベン・メリアは何とも言えない味があって、本当に良かったです!
2016年11月15日 09:31
猛毒よりも、窒息が良いなぁ~
是非窒息させて下さい
でもさおりちゃんで窒息できるのかなぁ
2016年11月16日 11:49
日本でも不発弾の話しとかはなくはないですが、少し離れると地雷が埋まっているというのはやはり非日常ですね

この崩れた感じが廃墟マニア的に唆られるところなのでしょうか、苔生してきて雰囲気も出てきていますしね
個人的にはヘビに出てこられると、ちょっとイヤです(笑)
2016年11月16日 15:09
地雷除去には日本がかなり応援しています
でも埋められた数が多過ぎるのと、機械が入れない場所などにまだ多く埋まっているそうです
観光客が行く場所や、地物と人が主に生活する所では危険は無いそうです

この苔むした感じが何とも言えない良い味を出していますよね
書くのを忘れちゃったんですが、ここにも多くの中国人観光客が来ていました
所構わずと言うか、何しろ記念写真を撮りまくるのが好きなようで、こんなのをバックに撮る事ないだろうと言う場所でも変なポーズを取って撮影していました

中には遺跡に必死でよじ登り、警察官に注意されている中国人も多かったです
常識的に登ったらまずいだろうと言う概念は全く無いように感じましたよ(^_^;)
2016年12月03日 00:20
現地人は以前から知っていても、ヨーロッパ人が知ると「発見」になるというのは、コロンブスの時代から変わりませんね。
それはともかく、これだけの規模の遺跡が現地の人にしか知られていなかったというのは、不思議ですね。
復元ではなく、現状保存というのはなかなか話せますね。
自分は支持します。
さおりちゃん。
吉田かと思いました。(笑)
2016年12月04日 09:10
すいません、今回は遺跡目的じゃなかったので、正直言ってあまり説明を良く聞いていませんでした
だからなぜ最近まで発見されなかったか全然分かりません
おっしゃる通り復元せずにこのままの方が味のある遺跡って感じで、絶対良いと思いますよね!

あっ、さおりちゃんですか?
吉田ではないんですが、ちょっと似たところがあるかもしれません

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