北陸の旅 33 ・ 曹洞宗大本山 永平寺

いつか絶対に行きたいと思っていたのが、我が一族の宗派である曹洞宗の大本山「永平寺」です

自分は特別信心深い訳でもありませんし、自分たちの宗派などについても詳しい事は全く分かりません

それでも、時々不幸があった時には曹洞宗の僧侶の読経を聞いたり、大晦日のゆく年くる年で永平寺が出たりするなどして何か気になるものがありました


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こちらは法堂と言って、禅師が説法を行ったり朝のお勤めなど各種法要が執り行われます

七堂伽藍(しちどうがらん)の中で最も高い場所に位置し、中央には本尊の聖観世音菩薩が祀られています



今回長年の思いが叶い、永平寺を参拝する事ができました


本堂や仏殿などは自由に撮影できるのですが、雲水にカメラを向ける事は慎まなければなりません


なので、本来の雰囲気が伝わりづらいと思いますが、永平寺の画像を中心に歴史などを紹介していきたいと思います



ちなみに雲水とは、行く雲や流れる水のごとく、とどまらずに道を追い求める境地が「行雲流水」であり、これが転じて禅宗の修行僧の事を雲水と呼びます







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永平寺は1244年、道元禅師が45歳の時に開山した出家参禅の道場です

曹洞宗の大本山であり、全国から約200人の修行僧が集まっています

曹洞宗の教えの根幹は坐禅にあります

それはお釈迦さまが坐禅の修行に精進され、悟りを開かれたことに由来するものだそうです

そして曹洞宗には大本山がふたつあり、ひとつはここ永平寺です

もうひとつは横浜の鶴見にある総持寺となります

どちらも大本山となるので、総本山はありません

始まりはここ永平寺で、曹洞宗を広めたのが総持寺との事です

よって、両大本山は曹洞宗寺院の根本であり、信仰の源となります



樹齢700年と言われる杉の木に囲まれた広大な敷地の中に、大小約70の建物があります


凛と張りつめた空気が流れ、荘厳なたたずまいは参拝するこちらもシャキッとなります


静寂の中、時折聞こえてくる読経の声が心に染みるようです・・・









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七堂伽藍(しちどうがらん)とは約70棟の建物の中で、山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院、浴室、東司の事で、その配置は座禅を組む人の姿を模しています

曹洞宗の坐禅は「只管打坐(しかんたざ)」、ただひたすらに坐るということで何か他に目的があってそれを達成する手段として坐禅をするのではありません

坐禅をする姿そのものが「仏の姿」であり、悟りの姿とされています

普段の生活の中で自分勝手な欲望や物事の表面に振りまわされてしまいがちですが、坐禅においては様々な思惑や欲にとらわれないことが肝心です

道元禅師は坐禅だけではなくすべての日常行為に坐禅と同じ価値を見いだし、禅の修行として行うことを説かれています



修行というと日常から離れた何か特別なことのように聞こえますが、毎日の生活の中の行い一つひとつを坐禅と同じ心でつとめ、それを実践し続ける事が私たちにとっての修行なのだそうです


う~ん、様々な思惑や欲望にとらわれない事が肝心とありますが、次はどこへ行きたい、こんな名物を食べてみたいと常々思っている自分は煩悩だらけって事ですね・・・









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こちらは傘松閣と言います


156畳の大広間で、天井には当時の有名な画家144名が書いた230枚もの色彩画飾られています








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自分も座禅体験をしてみたかったんですが、今回は時間がありませんでした


その代わりと言ってはなんですが、道元禅師が眠る承陽殿で、僧侶や修行僧50人ぐらいでお経を唱えているところに同席する事ができました


承陽殿には道元禅師をはじめ、永平寺歴代の禅師が祀られている曹洞宗根源の聖地とされている場所なんです


こんな最高位の場所で素晴らしいお経を聞けるなんて、なんだか不思議な巡り合わせを感じます


この時偶然団体さんが移動した後で、我々2人だけその場に立ち会う事ができたんです


厳かな雰囲気の中響き渡る読経は、なにか神秘的な物を感じ、まるでトランス状態に誘われたかのようです


心が洗われるなんて大そうな事は言いませんが、何かこう身が引き締まるような気持ちになりましたよ


この時の様子を画像でお伝えできないのが残念ですが、非常に貴重な体験をする事ができました










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なぜ我が一族は曹洞宗なのかは分からぬままですが、今回の参拝は非常に意義があったような気がします


いつかチャンスがあったら、座禅体験もしてみたいと強く思いました

この記事へのコメント

2015年04月03日 19:18
憧れの「永平寺」の訪問レポが読めて、とても嬉しいです
どの写真からも、粛然たる雰囲気を感じます!
読経に同席出来て、本当に良い経験を得られましたね。
是非、座禅にも挑戦してみてください☆
2015年04月03日 20:52
昔、永平寺の絵葉書を持っていたのを思い出しました・・・自分で買ったのか、誰かにもらったのか・・・解りませんが。
永平寺、いいですよね・・心が洗われる気がします。
私の持っていた絵葉書は、雪の永平寺でした。
また、訪れたいものです。

新しい職場で、新しいことを覚えるのに、悪戦苦闘してます(汗)。
いまさらながら、エクセルの本を買って、ぼちぼちやっています・・・ワードしか出来ないので、不便なんです・・・今の世の中、全てがPCですよね。
今日、次の年末年始のドイツの旅の航空券を買って、ホテルを予約しました・・・人気のホテルは、もうすでに売れ切れです・・・まだまだ先だと思って、油断していたらダメですね。
年末年始の休暇は、新しい職場の面接の時に、履歴書に書いて出しました・・・面接官の一人は、「これはダメです」と言いましたが、もう一人は「まぁ、いいじゃないか」と言ってくれ、承諾してもらいました。もし、ダメだったら、この会社は蹴ろうと思っていましたけど、良かったです。人出不足の業界なので、売り手市場です♪
私の様な、もう若くない者だって、強気に出れます!苦労して、免許を取って、本当に良かったぁ・・・。もう今から、ドイツのことを色々考えています・・・たぶん、ゆけむりさんは、私がドイツばかり行くのを不思議に思われるでしょう・・・けど、ドイツに行きたいのです♪
2015年04月03日 21:19
自分もいつかは行きたいと思っていたのですが、行ってみて本当に良かったと思っています!
観光で寺院を拝観するのとはちょっと違い、大袈裟に言うと神聖な何かを感じましたよ
表現が悪いかもしれませんが、道元禅師にお経をあげているのは圧巻でした
本当に貴重な場面に立ち会う事ができました!
金沢にはこんぺいと殿が好きそうなスポットも多いので、福井を含め箪笥がありましたら是非!
2015年04月03日 21:31
ハイ、我が家の宗派と言う事もあり、行って本当に良かったです!
また貴重な場面に立ち会う事もできて感動しました

そうですか、年末またドイツに行かれるんですね
羨ましいです
好きな国へ何度も行きたいって気持ちは分かりますが、自分は違う国に行ってまだ見た事が無い街や触れた事が無い文化、その国の自然を見たり名物料理を食べてみたいと思うんですよね~
なので、らもさんは他の国にはあまり興味が無いのかなって思っています
でもまぁ旅のスタイルや考え方は人それぞれですから、良いのではないでしょうかね!
自分は現在国内外全く予定はありません
検討している国はあるんですが、休みと財政事情から実現できるか微妙です
国内に関してはまだ行った事が無い和歌山を優先するか考えているんですが、どうしても行きたいって訳ではないのでなかなか決心が付きません
それに対し、北陸新幹線でまた金沢に行きたいと思っているんですが、観光的な物はまぁまぁ見ちゃったしね・・・
掛かる費用に対しての満足度を考えると、北海道や九州が良いかなとか
非常に悩んでいる最中です・・・
2015年04月04日 00:46
お久しぶりです。
北陸にいかれたんですね~
なんか関東のが北陸の旅はもりあがってるみたいですね。
いや~もうひき込まれる記事です。
いつもゆけむりさんのとこにおじゃますると
あれもこれもご紹介してないことがくやしいです。
最近京都の歴史を深く知ることができて
いろいろ話したいですね~
寺や神社もいろいろ知るとなるほどと思うこと多く
ではまたおじゃまします。
2015年04月04日 23:08
「かかる費用に対しての、満足度・・」そうですよね。
私も、いつも悩みます。
やっぱり、北海道かな・・・と最近、考えてます。
でも、新しい職場に変わってから、休みが直前にならないと解らないのです・・・困ったものです。

他の国に興味が無い訳でなく、女だけの個人旅行だから、条件が限られてくるんですよね・・・治安、交通事情、言語・・・などなど。
2015年04月05日 08:21
お久しぶりです、お元気だったでしょうかね?
自分は相変わらず食べ物中心で頑張っています(笑)
念願かなって金沢へ行ってきたんですが、金沢の魅力にすっかりはまってしまいました
なので、今度は北陸新幹線に乗って行きたいと思っています!

我々が知らない京都情報を楽しみにしていますので、ぜひお願いしますね~
2015年04月05日 08:26
お金が潤沢にあればケチな事は言わないのですが、少ない資金で色々楽しむには手軽なツアーが多くなります
そして、費用対効果と言いますか、掛かる費用に対しての満足度で言うとやはり北海道が一番かなって思いますよね!
最近は沖縄もけっこう良いプランが出ていて、特にレンタカープランなども充実していますよね~
そんな事を考えていると、次はどこに行こうか?
あそこも行きたいこっちも行きたい、でも海外も行きたいと考えていると、だんだん眠れなくなってしまいます(笑)
2015年04月06日 21:33
曹洞宗は質実剛健のイメージが強いですが、さすが大本山だけあって寺は立派ですね、でも華美というよりは趣の強い佇まいで、雪の残ったところなどはまさに「永平寺」ですね
曹洞宗も「宗教」ですが、正法眼蔵は哲学と言ってもいい内容で、この時代に西洋哲学にも対抗し得るものが日本、或いは東洋から発信されていたのは凄いことだと感じました
2015年04月08日 09:35
そうなんですよね、大晦日の雪の中の永平寺のイメージが強かったので、本当はもっと雪があれば良かったんですけどね・・・
おっしゃる通り華美ではありませんが、太い梁や柱、山の斜面に沿って建てられた七堂伽藍(しちどうがらん)は重厚で張りつめた空気が流れているようで、まさに全国から修行僧が集まる場と言うのを肌で感じます
宗派と言うよりも住職によってなのでしょうが、告別式や法要の後に話してくれる法話などを聞くとなるほどなぁと感心します

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